フィギュアスケートの復興支援アイスショー「NHK杯スペシャルエキシビション」が9日、盛岡市アイスアリーナで行われ、浅田真央(25=中京大)、羽生結弦(21=ANA)らトップスケーターが競演した。

 浅田は、タキシード姿でジャズの軽快なリズムに合わせて舞う「踊るリッツの夜」と、新プログラムの「ジュピター」を披露。復興への思いが込められた「ジュピター」では、演技終盤にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦。エキシビションでは異例と言える大技に、詰めかけた客席から大きな拍手を送られた。

 仙台出身で自身も被災した羽生は、仙台にゆかりのある荒川静香、鈴木明子、本田武史の3氏とともに特別企画「花は咲く」で息の合った演技を披露。また「天と地のレクイエム」では、鎮魂の祈りを込めた舞いで、会場を魅了した。羽生は「何か感じることがあれば、大切に持って帰っていただければ」と客席に呼びかけた。