リオデジャネイロ五輪に参加する日本代表選手団の主将を務める女子レスリングの吉田沙保里(33)が3日、前人未到の4連覇達成を誓った。

 結団式と壮行会を終えた後、会見に出席。結団式ではご出席された皇太子同妃殿下から「大変でしょうけど体に気を付けて頑張って下さい」と言葉をかけられたことを明かし、「主将として責任を感じる。4回目の五輪。4連覇を達成することで国民のみなさんが明るくなったり感動したりしてくれたらうれしい。がんばりたい」と意気込んだ。壮行会では約1万人の観客から応援を受けた。「勇気をもらった。この勇気はリオ五輪で、選手がみなさんに返さないといけないと強く思った」と笑顔を見せた。

 14年3月、ずっと指導を受けてきた最愛の父栄勝さん(享年61)を亡くした。「3歳から初めた。父がずっと教えてくれた攻めるレスリング、攻めるタックルをリオでも出したい。やってきたことはうそをつかない。経験を生かして、リオのマットで暴れたい」と、天国の父へ優勝を届けることも誓った。ロンドン五輪後は栄勝さんを肩車して喜びを爆発させたシーンが有名になった。「また監督を肩車したりするんだと思うけど、考えていない。勝たないととできないことなので。お楽しみにしていてください」。頼もしい笑顔で話した。