男子の山形中央は、今大会最長身タイで196センチの高橋瑞歩(3年)が要所で決め、安来(島根)を2-0とストレート勝ちで下した。

 今大会最長身タイの男が試合を決めた。第2セット、24-16で迎えたマッチポイント。身長196センチの山形中央・高橋が力強く踏み切る。ジャンプの最高到達点は330センチ。右腕から放たれたスパイクは相手のブロックをあざ笑うかのようにコートに突き刺さった。“決勝点”を含む12得点の活躍に「高校生にとって夢の舞台。勝ってうれしいです」と笑みがこぼれた。

 高身長のエリートだ。195センチの父敏明さんと180センチの母万里子さんの間に生まれ、高校入学時にはすでに192センチにまで成長。「背の順はずっと一番後ろでした」と常に誰よりも高かった。高校では身長以外も伸びた。週に2回のジム通いで筋力アップ。跳躍力は20センチも上がった。「バレーのプレーでは良いことばかり」と身長の高さに胸を張るが、悩みもある。「ホテルに泊まるとベッドから足が出るんです」。

 悔しさをバネに成長した。前回大会も2年生で出場したが、2回戦で敗退。「大事な場面でミスが出た。自分の高さを生かして攻撃したい」と速攻の精度を高めた。この日も12点中8点が速攻での得点と1年間の練習の成果を見せた。

 今日5日は高校総体準優勝の清風(大阪)が相手。「自分たちは挑戦者。自分がたくさん得点を取っていきたい」と強豪撃破へ意気込んだ。【島根純】

 ◆高橋瑞歩(たかはし・みずほ)1998年(平10)9月15日、山形・寒河江市生まれ。小学1年生からバレーを始める。陵西中から山形中央に進学。1年秋からメンバー入りする。よく食べる米は「つや姫」。憧れのバレーボール選手は筑波大・高橋健太郎(4年)。足のサイズは29センチ。血液型はB。