柔道男子66キロ級の阿部一二三(ひふみ。19=日体大)が、優勝したグランドスラム・パリ大会から凱旋(がいせん)帰国だ。

 昨年末に国際柔道連盟(IJF)は有効の廃止や組み手の罰則緩和などの新ルール採用を決め、同大会で初めて施行された。しかし、阿部はルール変更も「そんなに気にならなかった」と、準決勝までオール一本勝ち。決勝では、アルダノフ(ロシア)にやや手を焼いたが、終盤に袖釣り込み腰で技ありを奪い優勝した。

 大きな自信を得て帰国した。「(組み手を両手で)2つ持てれば、投げることができるという自信がある」。体の大きな外国選手にも気後れするところはない。「いいところを持っていれば、行けるなと感じた。自分の柔道も出せた」と自信満々だ。

 次戦は4月1、2日の全日本選抜体重別選手権に出場する。