バスケットボール男子日本代表が28日、都内のNTCで8月8日開幕のアジア杯レバノン大会へ向けた強化合宿の練習を公開した。

 フリオ・ラマス新監督(53=アルゼンチン)が、アグレッシブな守備や、素早いパス回しからのシュートを熱血指導した。ラマス監督は「練習はものすごくいい雰囲気でやれている。選手たちの練習に向かう姿勢がいい。今回12人を選んだのは、この12人だとアジア杯で成果を出せる選手を選んだ。最終目標は、20年の東京五輪に出ること。そのためにアジア杯では、できるだけ練習でやっていることを反映させる」と決意を話した。

 ガードでメンバーに入った富樫勇樹(千葉)は「監督が来て練習自体も変わったから、完成度はまだまだ。全員が、監督がやりたいことをアジア杯で出せるようにやりたい」と話した。同じくガードの篠山竜青(川崎)はラマス監督のバスケットについて「スペースを使いボールをシェアして、どんどんパスとスペーシングで崩していく。守備はプレッシャーをどんどんかけて、5人で連動してしっかり守るイメージ」と説明した。

 ラマス監督は、体格や身体能力では世界トップレベルに劣る母国アルゼンチン代表を、12年ロンドン五輪に導いた名将。日本協会も同じような日本で、その指導力に期待して招へいした。篠山によると、29日、30日に行われるウルグアイとの国際親善試合でも、ラマス監督は日本代表に対し、ターンオーバーの数と相手に与えるオフェンスリバウンドの数に制限を設けているという。その制限値を代表がクリアできるか。ラマスジャパンの20年東京五輪へ向けた旅がスタートする。