ルーキー主将が、チームを初優勝に導く。18日に開幕するラグビーのトップリーグの17~18年シーズン概要発表会見が7日に都内で行われ、昨季8位のトヨタ自動車は、入団1年目で主将を務めるNO8姫野和樹(23)が出席した。「トヨタのチャレンジを体現し、1人1人のハードワークを武器に戦っていきたい」と意気込みを語った。

 07年W杯で南アフリカを優勝に導いたジェイク・ホワイト新監督から主将に指名されたのは、5月中旬。異例の抜てきに「ただただ、驚いた」が、帝京大時代に連覇に貢献した経験を評価され、「俺の仕事は姫野を19年W杯の日本代表にすることだ」という世界的名将の言葉に気持ちを固めた。チームはクラブハウスに飾っていた過去のトロフィーをすべて撤去するなど、今季を勝負の年と位置付ける。大役を担う23歳は「年齢は関係ない。開幕に向けてやれることをやっていく」と力を込めた。

 ◆今季のトップリーグ 16チームを2組に分けて変則的なリーグ戦を行い、各チームが13試合を戦う。各組上位2チームが日本選手権を兼ねた決勝トーナメントに進み、決勝は来年1月13日に行われる。最終順位で最下位は下部リーグに自動降格、13~15位は入れ替え戦に回る。

 ◆姫野和樹(ひめの・かずき)1994年(平6)7月27日、名古屋市まれ。御田中でラグビーを始め、春日丘高から帝京大に進学。大学選手権8連覇などに貢献し、U-20日本代表などでもプレー。今春卒業し、トヨタ自動車入り。ポジションはNO8。187センチ、108キロ。