IBMが38-34で、オービックからチーム結成以来の初勝利を飾るとともに、6月19日に27-29で惜敗した「パールボウル」の雪辱を果たした。

 IBMは第1Q3分14秒、K佐藤の30ヤードFGで先制したが、同4分58秒、オービックRB望月に4ヤード逆転TDランを許した。さらに、第2Q開始7秒にはオービックQB菅原とWR水野に、12ヤードTDパスを決められ、一時は11点を追う展開となった。

 そして、17-21として迎えた第3Q6分16秒、山田ヘッドコーチが「流れを変えてくれた。真面目な選手が、ようやく日の目をみた」と評したビッグプレーが決まる。DB小林が自陣エンドゾーン手前2ヤードで、相手パスをインターセプト。そのまま98ヤードを走りきって逆転TDを奪った。

 勝利の立役者となった小林は「前が開けていたので何も考えず、無我夢中で走った」と興奮した様子。「今まで勝ったことのなかったオービックに勝つことを目標にやってきた。勝てて良かった」と笑顔を見せた。そして「絶対に今年は日本一になると決めているので頑張る」とさらなる活躍を誓った。

 オービックは今季のチームの柱として期待された新QBイカイカ(ハワイ大)をケガで欠く苦しい布陣。代わって先発のベテランQB菅原が前半はリードを演出したが、第3QにインターセプトTDを許した。

 古庄HCは「菅原はよく頑張ってくれた。僕らの全てが否定されたわけではない。ここを乗り越えて強さを見せるチャンス」と17日のノジマ相模原戦(富士通スタジアム川崎)に向け、気持ちを切り替えていた。