誕生日男がチームを勢いづかせ、今季初の100点ゲームに貢献した。東地区2位の福島ファイヤーボンズが、同5位の青森ワッツを105-86で下し、3連勝を決めた。この日が27歳の誕生日の川満寿史が劣勢で迎えた第3クオーター(Q)に3点シュート(3P)を2連続で決めて、チームに勢いをもたらした。

 「最高の誕生日です」。試合後、ブースターに向けて川満は笑顔で語った。チームは後半に64得点。豪快なダンクを4本決めたソロモン・アラビ(29)、チーム最多28得点の菅野翔太(25)も活躍し、圧巻の試合をホームで披露した。誕生日ゲームは初の川満は「これからも誕生日に負けなければいいですね。でも(誕生日の試合は)4回に1回でいいです」とおどけた。

 チームの武器の3P攻撃が決まった。20本中13本も成功。森山知広ヘッドコーチ(33)は「3Pが決まれば、100点行くと思っていた」と今季初の大台に自信を深めた。徳川慎之介(24)の負傷欠場で11試合ぶりの先発だった川満は「これからも変わらずチームに貢献したい」。3差の首位秋田を追撃するだけだ。【秋吉裕介】