ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は10日、ドイツのティティゼーノイシュタットで個人第5戦(ヒルサイズ=HS142メートル)が行われ、日本勢は第1戦でW杯初勝利を挙げた小林潤志郎(雪印メグミルク)が137・5メートルの120・9点で4位に入った。悪天候で開始が遅れたため、1回の飛躍で争われた。45歳の葛西紀明(土屋ホーム)は130メートルの112・6点で今季自己最高の10位となった。リヒャルト・フライタク(ドイツ)が145メートル、128・4点で今季2勝目。竹内択は23位、作山憲斗(ともに北野建設)は43位、小林陵侑(土屋ホーム)は49位だった。

 開始が約1時間半遅れ、雨も降る難しい条件も小林潤は安定していた。ソチ五輪2冠のストッフ(ポーランド)、昨季の世界選手権2冠のクラフト(オーストリア)らが失速する中、137・5メートルまで伸ばした。「悔しいが、4位に入れたのでいい戦いができた」と納得の表情。今季の個人戦出場3試合は優勝、10位、4位。「もっともっと表彰台に乗れるぐらいアベレージを上げられる選手になりたい」と目標を掲げた。