29日まで7日間の大会が幕を開けた。精華女(福岡)が試合終了間際の逆転で81-80とし、足羽(福井)に勝利した。

 精華女は立ち上がりの速攻で25-17とリードを奪った。しかし、第2Qは平均身長169・1センチの足羽に、4・2センチの高さの差を生かされ、同点に追い付かれた。

 43-43で後半に入ると、第3Qには逆転を許した。しかし、最終第4Qは大上コーチ(49)が「とにかく粘って付いていこう」と選手たちを鼓舞。スタンドからの「電光精華(電光石火)」という大声援にも後押しされ、逆転に成功すると、最後はシーソーゲームを制した。

 大上コーチは「出だしが全ての思いで臨んだが、良い形で入れた。しかし、第2Qは足羽の強さが全面に出た。第4Qはオフェンスリバウンドが取れた。セットオフェンスでミドルシュートを指示したが、最後に良く決まってくれた。1年生ガードが踏ん張った」と劇的勝利を喜んだ。

 2回戦の相手は、夏の高校総体で52-99で完敗した大阪桐蔭(大阪)。「まさか次に当たるとは。簡単じゃないが、リベンジしたい。一発勝負をかけたい」と大上コーチは気合を入れていた。