女子は戌(いぬ)年の年女、伊藤有希(23=土屋ホーム)が、18年最初の大会を制し2月に開幕する平昌(ピョンチャン)五輪へ弾みをつけた。1回目に最長不倒の94・5メートル、2回目も90メートルで合計238・0点で2位の岩佐明香(日大)に飛距離換算で約9メートルもの大差をつけた。W杯代表の勢藤優花(北海道ハイテクAC)は4位。高梨沙羅(クラレ)は出場していない。

 「有希の年」の幕開けを大差で飾った。戌年の伊藤が、2回ともただ1人K点(90メートル)を越えるジャンプで完全V。高梨不在の大会だったとはいえ、2位に約9メートル差をつけ主役を演じた。それでも「優勝したことはうれしいがジャンプはいまひとつ」と納得はしなかった。海外勢の台頭もあり今季W杯4戦で表彰台は1度(3位)だけ。厳しい戦いを強いられるも、昨年12月末の帰国後は国内で合宿するなど海外勢を上回るため調整を重ねている。約1カ月後に迫った五輪代表発表は11日。「まだ時間はある」と気持ちを高めた。