水谷隼(28)大島祐哉(23=ともに木下グループ)組が上田仁(26)が吉田雅己(23=ともに協和発酵キリン)を3-1で破り、同ペアでは初優勝を飾った。

 水谷自身は7度目のダブルス制覇となった。準決勝では、張本智和(14)宇田幸矢(16=ともにエリートアカデミー)組を3-1で撃破。決勝でも五輪メダリストと世界選手権メダリストペアの実力を見せつけた。

 水谷は21日の男子シングルスでは史上最多を更新する節目の10度目の優勝がかかる。決勝では勢いのある14歳張本との対戦の可能性が高い。昨年6月の世界選手権では1-4でまさかの完敗。もっとも、リオ五輪でシングルス、団体と2つのメダルを取った翌年の昨年は「1年間パワーをためる時期」と割り切っていた。

 「今大会から東京五輪へのスタートと思っている。優勝し、波に乗って東京へ勢いをつけたい」と強い覚悟がある。「非常にいい準備ができたし、コンディションは最高。悔いのない試合をしたい」と続けた。中学生に連敗するわけにはいかない。