平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)のフィギュアスケート女子で4位入賞を果たした宮原知子(19)が8日、在籍する関大(大阪・吹田市)で行われた「平昌五輪凱旋報告会」に出席した。約700人の学生や関係者に見守られ、五輪での好演技に感動したという芝井敬司学長から、サプライズとして金メダルが贈られた。

 会の冒頭にノーカットでフリー「蝶々夫人」の映像が流されると、1つ1つのジャンプ成功のたびに参加者が拍手を送るアットホームな雰囲気になった。五輪会場の江陵アイスアリーナに駆けつけた応援団から「応援は聞こえていましたか?」と尋ねられると、宮原が「6分間練習の時にちゃんと聞こえました」と返す、ほほ笑ましい場面もあった。

 閉会式ではスピードスケートで金メダルを獲得した小平奈緒や、高木菜那、高木美帆の姉妹らと交流。高木菜の金メダルをかけさせてもらう機会があったといい「すごく重みがあった。『やっぱりメダルは取らないと』と肌で感じた。一番いい色を自分がゲットできるように、まだまだこれからやることがたくさんあります」と22年北京五輪での頂点を目標に掲げた。

 2月26日に帰国してからは、翌27日の日本選手団解団式を経て2日間、東京の国立スポーツ科学センター(JISS)を訪れた。体のメンテナンスを行い、今月21日からイタリア・ミラノで始まる世界選手権に向けて再スタート。今季を締めくくる大舞台を前に「五輪で経験したことを生かしたい。世界選手権には世界選手権の雰囲気がある。それを味わいながら、自分の気持ちをしっかりと伝えたい」と力強かった。