新潟アルビレックスBBは3連勝を逃した。サンロッカーズ渋谷に74-84で敗れ、このカード1勝1敗。順位は中地区4位のままだが、チャンピオンシップ(CS)進出圏の2位名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのゲーム差は2から3に開いた。敗戦の中、センター(C)ダバンテ・ガードナー(26)が来日通算4000得点をマーク。この試合両チーム最多の33得点と気を吐いた。

 ガードナーが本領を発揮した。敗戦の中、チームを勢いづけ、3401人の観衆を沸かせた。第4Qの残り3分42秒、左サイドから飛び込んで70-79。この日の自身29得点目が通算4000得点目になった。15-16年に旧NBL西宮でプレーしてから来日3年目、153試合目とハイペースで達成した。

 「記録はうれしい」。ただ、「日本に来てから、まだCSに進出していない。それを決めたい」。前半、ガードナーは10得点だったが、後半に23得点と尻上がりにスコアを伸ばした。通算得点は4004点まで伸びた。32-47と15点ビハインドで迎えた第3Q、新潟は27-18と猛追し、同Q終了時は59-65まで迫った。その中でガードナーは13得点。それでも勝てなかった。「第3Qのような試合を続けなければならない」。個人の記録の喜びよりも、CSに向けての課題を強く感じた。

 庄司和広監督(43)は「選手には、昨日以上のプレーをしなければ、今日は勝てないと伝えた。それはみんな分かっていた」。第3Qでギアを入れたものの、前半につけられた15点差を縮める作業は簡単ではなかった。第4Qはターンオーバーが6と、ミスからピンチを招き失速した。

 レギュラーシーズンは残り14試合。「最低11勝くらいはしないと、CSにはいけないと思う」とガードナー。状況は厳しいが、もちろん、あきらめるつもりはない。「1試合ずつ、しっかり勝っていけばいい」。そのために得点を量産し続ける。【斎藤慎一郎】