埼玉が試合時間残り1分を切ってから逆転。43-40で奈良を下し、ベスト8に進んだ。

 前半を19-27で折り返すと、第3Q終了時には27-37とリードを広げられた。そして、最終第4Q、埼玉は追い上げるも、残り2分44秒で32-39と7点差。しかし、残り55秒、豊田唯莉(川口市立在家中2年)の3点シュートで39-39の同点に追い付くと、エース島田愛里(春日部市立豊野中2年)が逆転シュートを決めた。

 百北真一コーチは「完璧な負け試合」と土壇場での逆転勝利に汗をぬぐった。そして、「練習の時から“最後まで諦めない”と言い続けてきた。それができた」と苦笑いした。

 エース島田は昨夏に全国中学を連覇した立役者。最後にその実力を見せたが、百北コーチは「精神的に弱いところがある」と、次の準々決勝、大阪戦での巻き返しを期待した。

 昨年の準々決勝の相手も同じ大阪で、1ゴール差負けという苦い思い出がある。百北コーチは「ディフェンスではチームで守りたい。その連係ができれば、勝負になる」と気を引き締めた。