平昌(ピョンチャン)オリンピック・フィギュアスケート男子で66年ぶりの2連覇を達成した羽生結弦(23=ANA)が9日、長野市で行われたアイスショー「Heroes&Future2018 inNagano」に出演し、4度のジャンプを含む華麗な演技を披露した。

 昨年11月に負った右足首を治すため、2月の平昌五輪後はジャンプの種類や回転数を制限しながら練習している。だが、この日は3回転ループ、3回転トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)からの連続技、トリプルアクセルと4度も跳び、復調を感じさせた。特に右足に負担のかかるループは、公の場では久々の披露となった。5月末のアイスショーの際には、ジャンプ6種のうち、トーループ、サルコー、アクセルの3種類のみを練習し、「五輪の時に痛みを感じていた」という他3種類は封印していると明かしていた。

 羽生が滑ったのは16-17年シーズンのフリー「ホープ&レガシー」。このプログラムには久石譲氏作曲の長野パラリンピックのテーマ曲「Asian dream song」が使われている。98年長野五輪・パラリンピック20周年記念として企画されたこのショーにふさわしいこの曲で、大トリを飾った。