男子の鉄棒予選で内村航平(29=リンガーハット)が落下し、13・400点の18位でまさかの予選落ちに終わった。

 序盤の屈伸コバチ、カッシーナ、コールマンと離れ技を見事に成功させたが、最後の技に入る前の車輪で手をすべらせ、マットに落ちた。試合では「記憶にある限りではない」というミス。「悔しいというより、滑って落ちるってどこにぶつけていいか分からない」と失笑しながら振り返った。

 決勝で自身最高難度の技、ブレトシュナイダーに初挑戦する予定だったが、お披露目はお預けとなった。5月のNHK杯で優勝し、世界選手権(10~11月、カタール)代表には既に内定。同大会で「種目別(決勝)に残れば確実にやりたい」と話し、「まだまだ発展途上。自分しかできないやり方でやりたい」。さらに精度をあげて、初披露の時を待つ。