平昌(ピョンチャン)オリンピックフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23=ANA)が2日、復興庁で吉野復興大臣から特別感謝状を贈呈された。

 直前に出席した国民栄誉賞表彰式での紋付きはかま姿からスーツに着替えて出席。吉野大臣から「被災地に夢と希望と元気と感動を与えてくれた。復興の力となってくれた」と言葉をかけられ、「大変恐縮な気持ち。復興の力、と言っていただけるのはたくさんの方々のお力があってこそ」とあいさつした。

 宮城県仙台市出身の羽生は、東日本大震災の時は練習中のアイスリンク仙台で被災。避難所での生活を経験した。その後、12年から拠点を仙台からカナダ・トロントへ移したが、被災地への訪問や、義援金など支援を続けてきた。

 「まだまだ大変なところもありますし、新たな町として希望を持って進んでいるところもあると思います。これから僕ができることは直接的な手助けではないかもしれませんが、心が1つになるきっかけだったり、自分のスケートが復興の力のきっかけになるようにこれからも努力を続けて、自分を高めていきたいです」と今後も被災地と寄り添いながら活動していく。