卓球男子の張本智和(15=エリートアカデミー)が30日、ワールドツアーのオーストラリア・オープンを終えて成田空港に帰国した。

 準決勝で対戦したのは、17年世界選手権個人戦の準決勝で1-4で敗れた許昕(中国)。雪辱を誓って挑んだものの、2-4と返り討ちにあった。

 6月の同ツアーのジャパン・オープンでリオ五輪金メダルの馬龍(中国)を破るなどして制した。自然と勝ちたい願望が心に湧き上がり「思い切っていけなかった」というように、守りに入り自分のプレーができなかった。「1つ1つの技術が相手の方が厳しかった。僕は少し甘くなる時があった。フォアハンドが全然、だめ。もっとやっていかないと」と気を引き締めた。

 発奮材料がある。自身が敗戦した直後、父でコーチの宇さんから妹美和(10=木下グループ)が3年ぶりに全日本選手権カブの部(小4以下)を制したことを聞いた。「自分も優勝したかった。次の大会は妹以上に頑張らないといけないと思いました」と次戦に予定している同ツアーのブルガリア・オープン(8月14日開幕)に向け、気合を入れ直していた。