ヘアスタイルも世界王者の兄に続く!? 柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)女子52キロ級代表の阿部詩(18=兵庫・夙川学院高)が6日、ニューヘアスタイルを披露した。

 都内の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた世界選手権とジャカルタ・アジア大会に向けた女子代表合宿に参加。男子66キロ級の世界王者で兄の一二三(20=日体大)の髪形に似たツーブロックヘアで汗を流した。サイドをきれいに刈り上げた阿部は「毎日暑いので、いつも以上に刈り上げた。周りから『(兄と)一緒?』と言われるけど違う。夏バージョンです」と説明した。

 全日本実業個人選手権(25~26日、兵庫・尼崎市)には、08年北京、16年リオデジャネイロ両五輪同階級銅メダルで、リオ五輪以降休養中の中村美里(29=三井住友海上)が出場する。現在は全日本柔道連盟の強化指定からは外れていて、同選手権で上位4人までに入れば、20年東京五輪を見据えた上で重要な大会となる11月の講道館杯全日本体重別選手権(19年世界選手権第1次選考会)の出場権を得られる。出稽古などで中村と組み合う阿部は「あの中村さんが完全復帰となると正直怖い。出来れば、(復帰は)東京五輪が終わってからにしてほしい…」と珍しく弱音を漏らした。

 女子52キロ級世界女王で2連覇を狙う志々目愛(24=了徳寺学園職)は、中村について「リオ五輪(選考)まで戦ってきて、ずっと負けている。もし、戦うことになったら全力で勝ちにいきたい」と世界女王としての意地を見せる覚悟を示した。