フィギュアスケート女子で今季シニアデビューの紀平梨花(16=関大KFSC)が7日、大阪・高槻市の関大たかつきアイスアリーナで練習を公開した。

17年夏の公開練習で4回転サルコーを決めている日本女子屈指のジャンパーは「もっと完璧になってから入れようと思う」と4回転ジャンプに言及。現在は4回転トーループを中心に練習しているといい、世界では女子にも4回転の波が来ていることを踏まえ「そういうことを見据えている。習得して(22年五輪の)北京に合わせていきたい」と大きな目標を掲げた。

4回転は今季のプログラムに盛り込まないとはいえ、女子屈指の高難度プログラムを演じる。この日、新フリー「ビューティフル・ストーム」をかけての練習では、冒頭でトリプルアクセル(3回転半)-3回転トーループの連続ジャンプに成功。続けて挑んだ2本目の3回転半では転倒したものの、フリー2本の3回転半が決まれば、基礎点でライバルを大きく上回ることができる見込みだ。

3日にはグランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯へ出場することが決定。第6戦フランス杯との2戦で結果を残せば、12月のGPファイナル(カナダ・バンクーバー)進出も狙うことができる。まずはシニア初戦となるオンドレイネペラ杯(19~22日、スロバキア)に向けて「メダルを狙いたいけれど、狙いすぎるんじゃなく、質のいいジャンプを決めたい」とデビューを待ちわびた。