競技と女優業を両立する本田望結(14=大阪・関大中)が52・21点をマークし、5位発進となった。

昨季と同じ「天国への階段」を演じ、冒頭の3回転フリップを着氷。終盤は情熱あふれるステップで観衆を引き込み「どういう評価を受けるかは分からないけれど、思いっきり滑ることができた。歓声にビックリしました」。48人中11人が進む西日本選手権(11月、名古屋)へ好位置につけた。

4月からは姉の真凜(17=JAL)と兄太一(20=関大)が米・ロサンゼルスに練習拠点を変更。家族の絆が強く、同じスケーターとしてもきょうだいで高め合ってきたからこそ、寂しさがある。

時差があるため「今回は気持ちで通じ合っているので(真凜から連絡は)無かったです」。それでも「お姉ちゃんのTシャツをいつも持ち歩いているんです。それの匂いをかいで…。靴下もお姉ちゃんのを使ったりしています」と、この日も真凜のTシャツを“お守り”にして演技に臨んだ。

今季の目標は2年連続となる全日本ジュニア選手権(11月23~25日、福岡)出場。まずは今大会の通過を目指し「お姉ちゃんが日本に帰ってきて、一緒に練習ができたら『望結、うまくなったね』って言ってもらえるように頑張りたい」と決意を新たにした。