B1新潟アルビレックスBBは明日17日と18日の第10節、秋田ノーザンハピネッツとアウェーの能代市総合体育館で対戦する。3点シュートのスペシャリストSF池田雄一(35)が好調だ。ここまで3点シュートの成功率42・6%を誇る。前回の秋田戦(10月11、12日)では2戦目に6本中5本を決めた。それを再現し、現在5連勝中で中地区首位を走るチームの勢いを、さらに加速させる。

華麗なフォームから放たれたボールが、きっちりとリングを捉える。中央、斜め45度、そして角度のないエンドライン脇。池田は3点シュートライン沿いに位置を変えながら、シュートを繰り返す。

全体練習後のシュート練習は日課。「いつも通りにやっています」。開幕前のアーリー杯では3試合で3点シュートの成功率50・0%をマークした。好調さをシーズンに入っても維持。ベンチスタートが大きく、1試合平均成功本数が1・3本と、規定の1・5本に達していないため、リーグランキングには入っていないが、成功率42・6%は6位に相当する。

新潟の5連勝はチーム最多タイ。秋田戦では、チーム新記録の連勝が中地区首位キープにつながる。前回対戦は2連勝したが、もちろん油断はない。「相手は激しく動いて常にプレッシャーをかけてくる。丁寧にプレーすることが大事」。池田は相手のペースにしないことをポイントに挙げた。

新潟の攻撃はCダバンテ・ガードナー(27)を軸にしたインサイドからの得点が軸。その中での3点シュートは、相手守備を散らせるアクセント。「自分からパスを出しやすいところに動いて、チャンスを見つけて行く」。ビッグショットを打てる間合いをつくろうと心がける。それがインとアウトの攻撃のバランスを取ることにもなる。

練習後のマッサージなど体のケアを怠らない。開幕からここまで、36日間で15試合を消化する過密日程。それでも休日はバイク、筋トレ、ランニングのジムワークで意識して汗を流す。「そのおかげか、今は体調がいい」。3点シュートの精度の高さも日々の積み重ねの成果だ。「2つ勝ちたいですね」。秋田戦、培ってきたものを連勝と首位キープの材料にする。【斎藤慎一郎】