4位以上でグランプリ(GP)ファイナル(12月、カナダ・バンクーバー)進出が決まる紀平梨花(16=関大KFSC)がトリプルアクセル(3回転半)0点の出遅れを挽回し、67・64点で2位につけた。

67・95点でトップの三原舞依(19=シスメックス)とは0・31点差。3位は平昌五輪銀メダルのエフゲニア・メドベージェワ(19=ロシア)で67・55点となった。

紀平は冒頭の大技トリプルアクセル(3回転半)が空中で抜けて1回転半となり、まさかの0点。それでもフリップ-トーループの連続3回転、演技後半の3回転ルッツを成功。スピン3つも全て最高のレベル4と取りこぼすことなく、ミスを最小限に食い止めた。

シニア1年目ながら、第4戦NHK杯(広島)で日本勢初となるGPシリーズデビュー戦優勝。SPでは3回転半を転倒し5位となっていたが、フリーで一気に巻き返した。3回転半2本の構成で臨むフリーで、今回もさらに上を目指す。