黒川宏次朗(23=拓大職員)が初優勝を果たし、アマチュア横綱に輝いた。決勝では東洋大3年の重松龍大(21)を寄り切り。「アマ相撲をやっている以上、目指すべき一番大きなタイトルなのでうれしい」とかみしめた。

9月の全日本相撲選手権に続くタイトルで、大相撲の幕下10枚目格付け出しの資格を得たが「このままアマチュアとして頑張りたい」とプロ転向の意思は示さなかった。

普段は大学職員として学務をこなしながら、相撲部の学生を指導する。「学生に注意していることが自分に当てはまることもある」。拓大2年時に学生横綱になってから成績は下降線をたどったが、就職して指導者になってから目線が変わったという。

大相撲の関脇御嶽海(25=出羽海)、来年1月の初場所での新入幕が確実視される東十両筆頭矢後(24=尾車)ら、多くの学生力士が同タイトルを獲得して角界に巣立った。「学生出身が活躍しているので、僕は育てられるような立場になりたい。うちの大学を強くしたい」と意気込んだ。