29日まで7日間の大会が幕を開けた。宇都宮文星女(栃木)が87-72で佐賀北(佐賀)に逆転勝ちし、2回戦に進んだ。

32-36と4点を追う展開で迎えた第3Q、宇都宮は2年生の川田優唯がスティールからまず2点を返し、流れを引き寄せた。ドライブとアウトサイドからのシュートを織り交ぜ、第3Qを終わって58-50と逆転に成功すると、最終第4Qには、川田のドライブシュートなどで、さらにリードを広げた。

「後半の出だしを良くしようと狙っていた」と川田。「前半はジャンプシュートが全然入らなかったので、後半はドライブでいこう」と切り替え、チームを勢いづけた。

小沢妙子コーチは「選手たちには、『後半勝負だよ』と話し、良く走れた」と会心の勝利に笑顔を見せた。「(状況を)判断して走る練習をしてきた。自分たちのリズムが来るまで、良く我慢した」と選手たちの奮闘をたたえた。

2回戦の相手は、高校総体ベスト4の四日市商(三重)。川田は「自分たちのやるべきことを貫き通す」と誓った。小沢コーチは「四日市さんとできることがうれしい。自分たちが力をつけてきたことをどこまで発揮できるか。粘り強くディフェンスを最後までやめずに、判断して走る」と番狂わせを狙う。