新潟県テニス界のホープ、内藤祐希(開志国際3年)が高校を卒業する今春、プロに転向する。

昨年のユース五輪(アルゼンチン)の混合ダブルスで金メダルを獲得するなど、国際舞台で活躍した。その実績を土台に世界での飛躍を目指す。

プロでの目標を堂々と掲げる内藤に、迷いはない。昨年の全米オープン女子シングルス覇者・大坂なおみ(21)の名前を出し、「追いつき追い越したい」と話した。そして「将来の夢はグランドスラム。20年の東京五輪出場も狙う」とターゲットを明確にした。

現在、ITF世界ジュニア女子ランキング10位。昨年は成績を残した。ユース五輪では、田島尚輝(18=TEAM YONEZAWA)と組んだ混合ダブルスで優勝、佐藤南帆(17=有明ジュニアテニスアカデミー)との女子ダブルスは準優勝、女子シングルスではベスト8に進出した。

夏場には右足甲、ユース五輪後は左大腿(だいたい)部を疲労骨折とケガにも見舞われた。新年はリハビリからのスタートになったが、つかんだ手ごたえに不安はない。昨年12月には、世界レベルで活躍したアスリートを表彰する新潟県スポーツ賞を同県テニス界として初受賞。周囲の期待も力になる。「プロに転向してからが勝負」と、強気に前向きに、世界に挑む。

◆内藤祐希(ないとう・ゆうき)2001年(平13)2月16日生まれ、長岡市出身。新潟大付長岡小2年からテニスを始める。新潟大付長岡中から開志国際に進学。昨年の全仏オープン・ジュニア女子ダブルスで準優勝。163センチ、58キロ。