世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、18日発表予定の最新世界ランキングで6位浮上を確定した。

初対戦となった同38位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に6-3、6-2のストレート勝ち。17年4月17日の週に5位になって以来の高いランキングに復帰する。準決勝では、元世界3位で、同68位のバブリンカ(スイス)と対戦する。

錦織は、第1セット3オールから一気に3ゲームを連取。特に4-3リードの相手のサーブで、相手から40-0のところを、粘りのプレーで逆転し、流れをつかんだ。第2セットになると、0-2とリードを許したが、そこから今度は6ゲームを連取して、ストレートで初対戦の相手を葬った。

準決勝は、15年全仏、16年全米の覇者、バブリンカが相手だ。17年の8月に左ひざを2度手術。それ以降、実戦から離脱し18年に復帰したが、18年6月には、世界ランキングを250位以下に転落させた。それでも、パワフルなサーブとストロークは健在で、錦織は4勝5敗と、対戦成績で負け越している。

錦織は、今年、1月の全豪準々決勝でジョコビッチ(セルビア)に敗れた1敗以外は、まだ負けていない。11勝1敗は、自身最高のスタートだ。15年8月のシティ・オープン以来、約3年半ぶりのレベル500の優勝に向け、負けられない一戦となる。