男子テニス界で最も小さい選手の対決は3度、シュウォーツマンに軍配が上がった。世界75位の西岡良仁(23=ミキハウス)は、同24位のシュウォーツマン(アルゼンチン)に1-6、4-6のストレート負けを喫した。

ともに170センチ。世界トップ100では、ダントツに小さい両選手だ。昨年末、両者が対戦した経験がない時、西岡は「早く対戦して、どっちが小さいか並んでみたい」と話していた。その初対戦が実現したのが、1月の全豪前哨戦シドニー国際準々決勝。最終セット、タイブレークで惜敗したが「彼の方が大きかった」と、小さい自慢で苦笑いだ。

4月のバルセロナでは1回戦で対戦。この時もフルセットでの敗退だった。「少し下がって守りすぎた」。その経験を生かし、今大会は攻めた。しかし、それがあだになった。「ラッシュしすぎた」。打ちに行くことでミスが生まれ、ミスが少ない相手の術中にはまった。

また、17年4月に左ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂の手術をしてから、クレーだけで左ひざがけいれんするようになった。「2時間を超えると来る。栄養とかもチェックしてもらっているが、なぜだが分からない」。それもクレーだけだ。2時間という時間の壁を抱えながら、26日開幕の全仏(パリ)に挑む。