2020年東京五輪の進捗(しんちょく)状況を話し合う、国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会が21日、都内で開幕し、ジョン・コーツ調整委員長が開幕1年前となる7月24日のイベントで、IOCトーマス・バッハ会長が来日することを明かした。

関係者によると、バッハ会長の開幕1年前イベントへの出席を巡っては、日本オリンピック委員会(JOC)竹田恒和会長が招致における贈収賄疑惑でフランス司法当局から捜査を受けたことで、IOC側は水面下で日本側に対し、バッハ会長の出席を渋る連絡を入れていた。疑惑の渦中にある竹田会長と壇上で並ぶことを懸念したという。しかし、今年3月、竹田会長は任期満了の6月末で退任することを表明していた。

一方、組織委の森喜朗会長は開幕1年前イベントに安倍晋三首相が出席する意向だと明かした。安倍首相は来年3月26日に福島県のJヴィレッジで行われる、聖火リレーのグランドスタートにも出席する意向を示していた。