92年バルセロナオリンピック(五輪)男子78キロ級金メダルで強豪パーク24の総監督を務める吉田秀彦氏(49)が、8日の同大会男子3部で7年ぶりに実戦復帰した鈴木桂治氏(39)にねぎらいの言葉を贈った。

鈴木氏の1、2回戦を観戦した吉田氏は「当時を思い出して、俺までしんどい気持ちになった。つらさは良く分かるし、頭に体がついていかない。お疲れさまだね」と話した。

吉田氏は、柔道界を盛り上げるために13年の同大会男子3部で11年ぶりに実戦復帰。43歳で決勝までの6試合を5勝1分けと活躍し、チームを準優勝に導いた。一方、39歳の鈴木氏は6試合を4勝2分けで、優勝に貢献した。出場時の年齢と戦績を比べた上で「申し訳ないけど、俺の方が上だね。(鈴木氏は)若いんだからまだまだいけるよ」と、8日に引退宣言したばかりの鈴木氏の現役復帰を熱望した。

男子1部に出場したパーク24Aは、決勝で日本中央競馬会に0-1で敗れた。吉田氏は「これまでは準決勝で負けていたけど、今年は1つ階段を上れた。選手たちは良くやった。来年は、さらにもう1段上がりたい」とリベンジを誓った。