【東莞=松熊洋介】八村塁(21=ウィザーズ)、篠山竜青(31=川崎)の主力2人を欠いた日本(世界ランキング48位)は、8月の国際試合で1勝1敗だったニュージーランド(同38位)に敗れ、今大会4戦4敗となった。

要の2人がいない穴は大きかった。初戦、2戦目とチーム最多得点を挙げた八村と、試合中から大きな声で指示を出し、予選からチームを引っ張ってきた篠山がケガで離脱。ファジーカス、渡辺を中心に積極的に仕掛けたが、徐々に突き放され、第1クオーター(Q)中盤以降、1度もリードを奪えないまま敗れた。

先発は、比江島、渡辺、馬場、ファジーカス、田中。第1Qは29-29と互角の戦いとなった。

ところが第2Q以降、一気に突き放された。ボールを持つと、日本の守備陣形が整わないうちにシュートを打たれ、得点を重ねられていった。24秒の攻撃時間のうち、日本は20秒近くを使って攻撃するが、ニュージーランドはほとんどが15秒程度でシュートまで持ち込む。リズム良くボールを回され39-55とリードされて前半を終えた。

後半に入っても相手の勢いを止めることはできなかった。警戒していた3点シュートは18本も決められた。苦労して取った得点も不用意な反則で取り返され、最後まで点差を詰めることはできなかった。

8月12日の国際試合では八村の35得点などで99-89で勝利したが、同14日は八村、渡辺、ファジーカスの「ビッグスリー」が初競演するも、104失点で敗れた。その時に課題を露呈したディフェンスはこの日も修正できず、再び3ケタ失点を喫した。

4連敗となり、残すは9日のモンテネグロ戦のみとなった。このまま全敗で日本に帰るわけにはいかない。離脱した2人の思いと日本から応援してくれるファンの期待に応えるため、最後の試合にすべてをかける。