男子の雪辱は女子が果たす。バスケットボール女子日本代表の高田真希主将(30=デンソー)が、4連覇を狙うアジア杯(24日開幕、インド)に向け意気込みを語った。

21日、出発前に羽田空港で取材に応じた高田は「いい準備をしてきた。試合をするのが楽しみ。」と気合十分。「キャプテンシーも出てきたと思う」と、個人の技術だけでなく、主将としてチームを引っ張ってきた手応えも感じている。

八村らNBA選手を擁しながらW杯で世界相手に5連敗を喫した男子の試合を見たという高田は「負けはしたけど、いい経験になったと思う。確実に盛り上がったし、モチベーションも上がった。次は女子のバスケを見せる番」と闘志を燃やすが「世界と戦うのは何が起こるか分からない。自分たちも最初は全敗だった」と危機感も感じている。

現在バレーボール女子日本代表がW杯で奮闘中。20日にはラグビーW杯も始まった。大観衆の中、緊張した選手もいたが、国際試合を数多く経験している高田は、先月のさいたまスーパーアリーナの試合でも緊張はしなかったという。「ホームのアドバンテージもある。今回はアウェーだけど、自分は観客が入ると燃えるタイプ」と大歓声を力に変えて戦う。

現在3連覇中で、王者として各国の挑戦を受ける。「アジアでは研究されている。格下でもしっかり勝たないといい流れにならない」と油断せず全勝での優勝を目指す。8チームで戦う今大会はグループリーグで韓国、台湾、インドと対戦。1位通過なら1日空くが、2位、3位なら決勝まで6連戦となる超過密日程。それでも「他の国も同じ。女子は結果を出し続けているし、優勝するのが使命。来年の東京五輪にもつなげたい」。堂々と語った高田は、豊富な経験を生かし、チームを4連覇に導く。【松熊洋介】