混合ダブルスで世界ランキング3位の渡辺勇大(22)、東野有紗(23=日本ユニシス)組が21-13、21-15で勝利し、3連覇を達成した。勝利の瞬間大きな雄たけびを上げた渡辺は「優勝というのは気持ちがいい。多少緊張したが実力を信じて前向きなプレーを心がけた」と話し、東野も「3連覇というプレッシャーのかかる中で優勝できたのはいい経験になった」と笑顔を見せた。

序盤から安定した戦いを見せていたが実際は「少し硬くなっていた」という渡辺。満足いくプレーができていなかったが、スタンドから父・雅和さんの「サーブ集中」という大きな声が聞こえ「気持ちをフラットにできた」とギアを上げ、点差を広げた。

今月の香港オープンで1月以来の優勝を果たし、今大会は4試合すべてストレート勝利といい流れで、11日からのツアーファイナル(中国)に向かう。格付けの高い大会で、結果を残せば東京五輪出場が近づく。渡辺は「出ることが決まったわけではない。1から気を引き締める」と話し、東野も「すごく楽しみながらプレーできている。これからも試合が続くので、五輪で金メダルを取るためにいいプレーをしていくだけ」と意気込んだ。国内で頂点に立った2人は、これから世界の頂点に向けて走りだす。