Bシードの東京がモールで押し込むなどし、黒沢尻工(岩手)を撃破。3回戦に駒を進めた。

22-0でリードした後半16分。22メートル付近のラインアウトからモールを形成。そのまま押し込み、NO8牧野奏(3年)がトライを決めた。

同校は、10年ほど前から河川敷にあるグラウンドの土手の傾斜を使ったモール練習を行っている。土手で3人が重しになって、8人で押し上げる通称“土手モール”。だが、10月の台風19号の被害でグラウンドが浸水。1カ月間使用できなかった。他校で練習したりしていたが、土手モールも重点的に行った。WTB熊田力丸主将(3年)は「自分たちはどちらかといえば体が小さいチーム。土手モールの結果が出た」と話した。

次戦は1月1日。過去5度の優勝を誇る東海大大阪仰星が相手。熊田は「大差が付かないように、取って取られての展開にできたら。そして、最後は1点でも多く取って勝ちたい」と次戦を見据えた。【南谷竜則】