戦後6校目の花園連覇を狙う大阪桐蔭(大阪第1)には、2人の“怪物”がいる。1人はNO8奥井章仁主将(3年)だが、もう1人はフッカー江良颯(3年)。前回大会で奥井とともに2年にした高校日本代表に選出。この日も前半5分、後半17分に2トライを決めた。

前回大会は左プロップだったが、新チームになってコンバートされた。

「プロップはスクラムに重点を置きますが、フッカーになってフィールドに視野を広げるようになった」

実は大阪・枚岡中ではSO。172センチ、75キロと少し太めの司令塔だったが、戦術眼は筋金入りだ。

現在は約30キロ増の105キロ。ただし、これは太ったのでなく、ビルドアップ。「新チームになって、奥井と一緒に背中を鍛えるようになった」。当初、1度もできなかった懸垂が今は7回に。奥井と2人でチームの屋台骨を支えている。