東京オリンピック女子シングルス、女子団体、混合ダブルス代表の伊藤美誠(19=スターツ)が、女子シングルス準決勝で敗れ、1936年(昭11)の第1回大会から男女を通じて史上初の3年連続3冠を逃した。

2連覇した女子ダブルスでペアを組んだ早田ひな(19=日本生命)にフルセットの末、3-4で敗れ、試合後に悔し涙を流した。

第1、2ゲームを落とした伊藤は、第3、4ゲームと取り返した。第5ゲームを接戦の末に10-12で失い、第6ゲームで11-4とゲームカウントを五分に戻したが、最終第7ゲームを7-11で落とした。最後はサーブミスだった。伊藤は混合ダブルス、女子ダブルスで3年連続2冠を達成していた。

伊藤は「悔しい。早田選手の方が上だった。ああすれば良かった、こうすればよかったと思うが、早田選手が上だった。戦術も調子も良くて全て出されて押されてしまった」と語った。早田の戦術について「やりながら毎試合サーブレシーブを変えてくる。早田選手だけど違う選手とやっているみたいに感じる」と、相手をたたえた。