ラグビーのトップリーグで2連覇を目指す神戸製鋼は、15日に神戸ユニバー記念競技場でリコーと戦う。13日は神戸市内で調整し、出場選手を発表。先発SOのヘイデン・パーカー(29)は、今季リーグ戦初出場に向け抱負を語った。

最後までゴールキックの練習を行ったパーカーが、笑顔で神戸市内の練習場を引き揚げた。テーピングを施した左膝の故障で出遅れ、リーグ戦は昨季の優勝を決めた18年12月15日サントリー戦以来。同じニュージーランド(NZ)出身のSOカーターに代わって先発起用を告げられ、気持ちを高ぶらせた。

「膝は5週間ぐらいかかったけれど、今は問題ないです。DC(カーター)に対して、競争心は持っている。それと同時に世界レベルの選手から学んでいる。自分はエナジーを与え、スピードを出していく。(攻撃の)テンポを出していきたい」

かつてはスーパーラグビーの日本チーム「サンウルブズ」に在籍し、正確なキックで注目を集めた。神戸製鋼には加入2年目。昨季は故障や選手層の厚さが影響して、リーグ戦は出場4試合にとどまった。今季に懸ける思いは強い。

「今年はさらに(チームが)強くなっている。去年は(首脳陣から)学んでいる段階。継続して教わっていることに取り組んで、今は少しずつ細かい要素を足していっている」

リコー戦はカーターがベンチ外。開幕5連勝はもちろん、2連覇に向けてパーカーに懸かる期待は大きい。【松本航】