バスケットボールBリーグの年間表彰式最終日が10日、オンラインで行われ、田中大貴（28＝A東京）が初のMVPに輝いた。

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多くを語らず、クールに背中で“語る”男だ。チームでも、代表でも人見知りで「最初は近寄りがたい雰囲気がある」という若手もいるが、人一倍入念に準備し、試合後も1人でストレッチするなど、競技に取り組むストイックな姿勢が、そんな雰囲気を生み出している。

性格を「きちょうめんできれい好き」と自ら分析する。朝起きたら、まず掃除。代表で一緒にプレーする篠山は「（遠征先の）部屋でも、スーツケースの中の物がキレイに配置されていた」と印象を話す。オシャレにも気を使うなど、普段からプロとして見られることへの意識も高い。

ここ数カ月の感染拡大もあり、「何か自分にできることはないか」と先月末、自らチームに相談し募金口座を開設した。日本のため、チームのために自分を曲げず、強い芯を持ってコツコツと重ねた努力が実り、MVPという1つの栄冠をたぐり寄せた。【バスケットボール担当＝松熊洋介】