柔道男子代表の井上康生監督(41)が、新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療従事者らを支援するために「コロナに負けるな! ニッポン頑張れ! 基金」を設立した。

12日に公式HPを立ち上げ、医療従事者らを支えるために、インターネットを通じて寄付金を募ることを発表した。募集期間は今年12月31日までで、寄付金は主に感染治療に必要な医療用防護服や医療用ゴーグルなどに活用する。防護服1000着分の330万円を目標金額に設定し、募金が集まり次第、助成活動を行うという。

代表発起人の井上氏は「新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている中、最前線で闘っている医療従事者の皆さんらに対し、心からの敬意と感謝の意しかありません。微力ではありますが、今、自分自身ができること、やるべきことを考えた上でこのような行動に移させて頂きました。今こそ、『精力善用・自他共栄』の精神が求められていると思います。我々には、このウイルスに打ち勝ち、明るい未来を切り開く力があるはずです。皆さん、頑張って乗り切っていきましょう」と呼び掛けた。

井上氏はこれまで、神奈川県医師会に約5万5000枚のマスクを寄贈するなど積極的に慈善活動に取り組んでいる。