新型コロナウイルス感染拡大で東京オリンピック(五輪)は延期となった。選手が来夏の祭典で獲得を目指す五輪メダル。各競技でどのような歴史が刻まれてきたのか。「日本の初メダル」をひもとく。

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00年のシドニー五輪から採用され、日本は男女ともメダリストは生まれていない。全日本選手権と世界選手権はともに1964年(昭39)から開催されている。

縦4メートル28センチ×横2メートル14センチのトランポリンを使い、異なる10種類の技を連続で跳躍する。回転やひねりなどの技の難しさを示すDスコア、出来栄えを表すEスコア、跳躍の滞空時間を示すTスコアなどの合計点で争う。トランポリンの中心をキープするほど減点が少なくなる。大技を狙うほど、維持するのが難しくなり、台から落下すれば有力選手でも下位に沈むことも多い。

男子は“あと1歩”が続いている。08年北京大会では外村哲也、12年ロンドン大会では伊藤正樹、16年リオデジャネイロ大会では棟朝銀河がいずれも4位となった。

女子は女子はシドニー大会の丸山章子(旧姓古)の6位入賞が最高位。本番会場となる有明体操競技場で開催された昨年11月の世界選手権では、丸山の教え子の森ひかるが日本史上初の優勝を果たした。