B1新潟アルビレックスBBは23日、アオーレ長岡で自主トレを行った。3年目のSG石井峻平(24)は、総合力アップを目標に10月開幕の20-21年シーズンに備えている。

チームTシャツを汗でぬらしながら、石井は精力的に自主トレに励む。SF池田雄一(36)、SG佐藤公威(36)のベテランとともにドリブル、パス、シュートと次々とメニューをこなしていく。昨季の1試合の出場時間は平均6分13秒。同得点は1。「まず、出場時間を勝ち取ること。得点力もつけたい」と新シーズンのテーマは明確だ。

新型コロナウイルスの影響による練習自粛期間中は自宅で筋トレやランニング。読書にも時間を費やした。プロ野球ソフトバンクの和田毅投手(39)の著書を、アンダーラインを引きながら熟読。「考えながらプレーすることの大切さを感じた」と意識を高めた。

同学年のSG今村佳太(24)が琉球、PG森井健太(24)が横浜に移籍。「彼らには頑張ってほしいけど、負けたくない」と対戦を楽しみにしている。その代わりに、川崎からSF林翔太郎(24)、島根の特別指定選手だったPG納見悠仁(23)、B2東京ZからPG柏倉哲平(25)の年齢が近い選手が加入。チーム内の競争はますます激しくなる。「今まで以上に声とエナジーを出していく」。自分らしさを追求して新シーズンのコートに立つ。