日本フェンシング協会は20日、9月に開催する全日本選手権(個人戦・選抜)の開催要項を変更したと発表した。

当初は全種目32人ずつが参加するトーナメントを予定していたが、新型コロナウイルス対策として全選手にPCR検査を実施することを決定。その検査時間など追加の所要時間を考えると、もともとの32人では当日中の予選消化が難しくなるため16人に厳選することを決めた。16人は原則、シニアランキングの男女上位16位までが推薦される。

全選手を対象とするPCR検査については、感染症対策を医療、運営の関係者と協議、検討を進めてきた中、感染拡大が続いている現状を踏まえ、出場選手への予防や安全を第一に導入したという。

日程は以下の通り。未定だった決勝の会場は東京・港区のニューピアホールに決まった。トーナメントの組み合わせは9月7日の午後1時に発表される。

【予選】(東京・駒沢体育館、無観客試合)

▼9月17日 女子エペ、男子サーブル(ラウンド16から準決勝まで、以下同)

▼18日 男子フルーレ、女子サーブル

▼19日 女子フルーレ、男子エペ

【決勝】(ニューピアホール、無観客試合=ライブ配信)

▼26日 全種目

選手はバックヤードから入場。検温と消毒を行い、PCR検査後は待機場所で結果判明まで待機する。大会関係者以外は競技会場に入れず、選手に同行できるのも監督かコーチ1人だけと定められた。

大会2週間前からの検温とシート提出、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のインストールも求められる。今月上旬には協会が、民間病院のコロナ病棟開設などに携わったキャピタルメディカ社とアドバイザリー契約を結んだと発表するなど、十分な感染予防策が取られる計画となっている。【木下淳】