日本カーリング協会は2日、パシフィック・アジア選手権(11月)、北海道稚内の中止に伴って、男女日本代表チームのコメントを発表した。

コロナ禍の影響で大会を主催する世界カーリング連盟(WCF)が1日に同選手権中止を決定。同選手権は、22年北京五輪につながる21年世界選手権の出場権がかかっていたが、WCFは男女日本代表に、その出場権を与えることを決めた。昨年のパシフィック・アジア選手権で日本が男女ともに2位になっていることが理由となった。

女子の18年平昌五輪銅メダル、ロコ・ソラーレのスキップ藤沢五月は「大変残念なニュースではありますが、カーリング関係者全員の健康と安全を1番に考えると、最善の道だと思います。カーリングが大好きという気持ちを忘れず、今できることを全力で過ごしていきたいと思います。WCFの発表により、2021年世界選手権には日本男女とも出場の権利が与えられることが決まり、大変な状況ではありますが、限られた環境の中でも日本のカーリング界が強くなっていけるよう、日本のチームが協力しあい、刺激し合いながら、今後も練習に励みたいと思います」とした。

男子のコンサドーレ札幌スキップ松村雄太は「まずは非常に残念な決定ではありますが、選手や関係者の安全を第1に考えた決定だと受け止め、世界連盟の決定を支持します。またこのような状況の中でも、日本が世界選手権への出場権を得たことは、オリンピックへ向けてポジティブな要素でもあり、日本が今まで世界へ向けてチャレンジを続けてきた成果だと感じています」とコメントした。

世界選手権は女子が来年3月にスイスで、男子が来年4月にカナダで開催される。同選手権で6位以内に入れば、北京五輪の出場枠を獲得することができる。

またパシフィック・アジア選手権開催地の稚内市は可能であれば、2021年冬の同選手権開催に向けて努力する姿勢を示した。