バスケットボールBリーグのレバンガ北海道は4日、新外国人選手のジャワッド・ウィリアムズ(37)、ニック・メイヨ(23)の契約会見を行った。07-08年シーズンにレラカムイ北海道でプレーしたウィリアムズは、13シーズンぶりの“北海道復帰”。昨秋には自身が原作した絵本が出版され、プロバスケットボール選手兼絵本作家の“二刀流”で北海道を盛り上げていく。

ウィリアムズが新たな自分を披露する。レラカムイ北海道では1シーズンで退団。再び北海道の地を踏み「再びこの街に戻れて、とてもうれしいよ」と笑顔で話した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月20日に来日後、都内でPCR検査を受け陰性が確認された後、21日に札幌入り。経過観察のため2週間は、合流できなかったが、この日ようやくメイヨとともに全体練習に加わり汗を流した。

桜井と並ぶ最年長37歳。チームの精神的支柱としても期待される。08-10年シーズンにはNBAキャバリアーズに在籍。フランス、トルコ、イタリアなど欧州やA東京、宇都宮とB1での実績もある。「リーダーとしてオン、オフ関係なく、小さなことから姿勢を見せていくことで、それがチームに浸透していけば」。清永貴彦GM(46)も「引っ張れる力、落ち着かせる力がある。その存在がプラスになることは間違いない」と期待した。

選手としてだけでなく、絵本作家としても活動し、社会貢献につなげていく。宇都宮時代の昨秋、パリへの家族旅行の体験をもとにしたオリジナル絵本「Nailah(ナイラ)&Nash(ナッシュ)Take Paris」を出版した。「読書や本を書くことにはまっている。バスケットにも集中しながら、絵本の方もしっかり続けていきたい」。収益は、自身が設立した子どもの教育支援を目的としたNPO団体の運営費に充てていく。

米国にいる夫人と4人の子どもも「今後、ビザ取得が可能になれば、札幌に呼びたい」と言う。北海道での家族生活が始まれば、絵本の題材は増える。絵本、バスケットボールともに、ファンを楽しませる痛快な新ストーリーを、思い描いている。【永野高輔】