来夏に延期された東京オリンピック(五輪)・パラリンピックの新型コロナウイルス対策や簡素化を話し合う国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会と大会組織委員会の第10回会議が25日、リモートで2日間の日程を終えた。

両者の合同会見にはIOCジョン・コーツ調整委員長(70)や東京2020大会組織委の森喜朗会長(83)武藤敏郎事務総長(77)が出席。簡素化について52項目の合意があったことが報告された。その中で、今回とは別に開閉会式の簡素化も進めていることを武藤事務総長が、あらためて報告した。海外メディアからの質問に対し「今年3月に延期が決まる前、どのような開会式にするか、ほぼ企画は進んでいた。だが、延期になった以上は今年と同様の演出をすることは適切ではない。簡素化はする一方、お祭り騒ぎをやめようと考えている。五輪とパラリンピックの開閉会式、4つの式典についてクリエーティブ・ディレクターが演出を進めている。それを、どう簡素化するのか。ただ単に削れるだけでなく、感動的な演出は必要、一方でお祭り騒ぎは必要ない。そう思っている。時間はまだまだかかるけれど、その検討に入りつつある」と見直しについて近況を語った。【荻島弘一、三須一紀、木下淳】