関西大学ラグビーAリーグ(1部)で4連覇中の天理大・小松節夫監督(57)が、悲願の日本一を誓った。1日、天理警察署で、ラグビー部と合同で制作した「特殊詐欺被害防止啓発ポスター」の発表会に出席。小松監督は8月に部内で新型コロナウイルスの集団感染が発生した際、地域住民から激励のメッセージを受けたとし「我々の頑張りで、市民の皆さんが喜んでいただける。去年と比べ『感謝する』とか『恩返しする』という気持ちが一つ加わっている。期待に応えられるようにやりたい」と意気込んだ。

変則形式で行われる今季のリーグ初戦は、11月7日の摂南大(天理親里)。今季はこれまで練習試合を行えておらず、10月10日から3試合の交流戦が初の実戦となる。「感染予防をしながら、試合の振り返り、分析、準備が今年は特に問われる。短期間で結果を出す」と語った。

この日、発表されたポスターは2種類で、市内の金融機関などに掲示される予定。小畑浩康天理警察署長は「悲願の日本一に向けて突き進む、天理大の正々堂々としたプレー、力強さをイメージした。地域住民とスクラムを組んで特殊詐欺を撃退したい」と話した。【南谷竜則】