スケートに取り組むきょうだいの末っ子で、今春中学に入学した本田紗来(さら、13=大阪・関大中)がジュニアデビューを果たした。37・03点で16位。田中梓沙(14=木下アカデミー)が60・95点で首位に立った。フリーは3日に行われ、上位12人が西日本選手権(10月29日~11月1日、京都アクアリーナ)に進む。

本田のSPは宮本賢二氏振り付けの「シカゴ」。冒頭の3回転ルッツが1回転となり、続く3回転フリップからの連続ジャンプは着氷。だが、ダブルアクセル(2回転半ジャンプ)も乱れた。姉で元世界ジュニア女王の真凜(19=JAL)、女優と競技を両立する望結(16=プリンスホテル)の背中を追って立ったジュニアの舞台での初演技は、ほろ苦い出来となった。

昨夏からは米国を拠点とするコーチのラファエル・アルトゥニアン氏(63)に師事。世界選手権男子2連覇のネーサン・チェン(21=米国)らを担当する名指導者に学ぶ。昨秋にはチェンが練習する姿を間近で見られる環境に対して「練習からの集中力に圧倒される。まだマネできないところが多いけれど、本当にいい刺激を毎日もらっています」と語っていた。

国内では02年ソルトレークシティー五輪男子4位の本田武史コーチ(39)から指導を受ける。今季は新型コロナウイルスの影響で海外への移動が制限される状況となったが、ジュニアで過ごすシーズンに向けて準備を進めてきた。