青森山田高3年の渡辺倫果(18)が54・71点を記録し、首位発進した。

スピン3つとステップで全て最高のレベル4とし、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)にも挑戦。1回転下の判定となったが、課題と収穫を得て「急きょシニアに行くことになって、この環境の中でも今日はいい演技ができたので、良かったかなって思います」と前向きに振り返った。

カナダを拠点にするが、新型コロナウイルスの影響を受けた。現地では3週間ほどリンクに立てず「遠いリンクで1日1~2時間ほど練習するような形が2~3カ月続いた」。ホームリンクには7月に戻り、今大会に向けての帰国後には2週間の隔離も経験した。

今後は渡航による練習への影響を考慮し、関西で浜田美栄コーチの指導を短期的に受ける予定という。「浜田コーチのところは、ノービスからシニアまですごい選手ばかり。自分ができる限り、短期間ではあるけれど、吸収できることはすべて吸収していきたいです」。フリーは11日。例年にはない環境でも成長を目指す。