「うたしん」の愛称で親しまれる吉田唄菜(17=岡山SC)、西山真瑚(しんご、18=早大)組が、約8カ月ぶりの競技会で優勝を飾った。

FDは88・12点を記録し、合計146・95点となった。片足で4種類の滑りをつなぐワンフット・ステップは共にレベル1(最高4)となり、吉田は「思い切り滑れたし、結構動けたので満足のいく演技ができたけれど、点数的には悔しいです」。目標のFD100点に届かなかった演技を自己評価した。

新型コロナウイルスの影響で春は約2カ月半、別々のトレーニングが続いた。岡山にいる吉田と離れ、東京が拠点の西山は「オンラインでの表現トレーニングなどをしていました」。競技会は3月の世界ジュニア選手権以来となり「久しぶりの試合で緊張したけれど、やってみたらすごく楽しかった」とほほえんだ。

今後は全日本ジュニア選手権(21~23日、青森・八戸市)に照準を合わせ、今大会で見つけた課題に向き合う。吉田は「今回の大会よりもスピードを出して、動きも力強く、少しでもシニアに近づく演技をしたいです」。成長著しい「うたしん」が満足のいく演技で、2連覇を目指す。【松本航】